オーストリアのクリスマスイヴ(聖夜)

 いよいよ大人も子供も嬉しいクリスマスイブ――午後になると、父親は子供を誘って、雪の積もった公園の散歩や人形劇、色々な町のイベントに出かけます。その留守に母親たちは2メートル余もあるクリスマスツリーに、買ったり自分で作った藁の星やラメの飾り物、折り紙やキャンデーを飾り付け、最後にローソクを吊し、プレゼレントをツリーの下に並べます。

 子供たちが帰ってくるとイブの夕食が始まります。普段は口にすることのない鯉や七面鳥が食卓に並び、デザートは子供たちも手伝って焼き上げたクリスマスクッキーです。

 食後、父親はそっと席を立ってツリーのある部屋に。ローソクに火を点し、電気を消して、いまクリストキントが帰ったことを知らせます。駆け付ける子供。子供たちの輝いた瞳に映る清らかなローソクの明かりに浮かぶツリー。そして待ちに待ったプレゼント。

 一家揃ってクリスマスキャロルを歌うなか、それぞれにプレゼントが配られ、イブのクライマックスを迎えます。疲れてうとうとと眠りについた小さな子は床につけ、大人や大きな子供たちは、深夜のクリスマス・ミサに出かけます。

 25日は、キリストの生誕を祝うために教会へ行き、午後は親戚や親しい友人宅を訪ねたり、一家でのんびりと団らんを楽しむのが、オーストリアのクリスマスです。

(写真):ザルツブルク郊外オーベルンドルフ きよしこの夜礼拝堂